記事はただ書きたいことを書くだけでは読者さんに発見してもらうことができません。読者さんに発見してもらうためには、読者さんが多くいる場所へサイト(または記事)を露出させる必要があります。
その場所の一つが『検索サイト』です。検索サイトは、読者さん自らが知りたい情報をダイレクトに手に入れようとする場所ですから、サイトを運営していく上でこの検索サイトからの読者さんの獲得はとても貴重です。
この記事では、検索サイトで上位表示させて読者さんにサイトを発見してもらうための施策についてお伝えします。
はじめに
読者さんがサイトを訪問するルートは一つではありません。そのルートは、現在では下の4つのルートが主流です。
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1検索サイト(Google、Yahoo!など)
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2SNS(Facebook、Instagram、Twitterなど)
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3メルマガ
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4Web広告(リスティング広告、SNS広告など)
この記事でお伝えする内容は、上のリストの中で『1.検索サイト』のルートに特に関係のある内容です。
読者さんがどんな悩みを持っていて、その悩みを解決する方法をどのようなキーワードで検索するのかを考えることが、この記事の趣旨であるターゲティングとキーワード選定の目的です。
Webサイトの役割とは?
ターゲティングとキーワード選定の必要性をより深く理解していただくために、まずはWebサイトの役割についてお伝えしたいと思います。もうすでにご存知でしたらこの項は飛ばして読んでください。
Webサイトは読者さんの悩みや問題を解決するもの
ネットで検索する人たちの多くは、その人たちが抱えている悩みや問題を解消するためにネットを利用します。
近くのお店情報を調べたり、わからない言葉の意味を調べたり、専門的な情報を調べたり、調べる内容は人それぞれですが、少なくとも何か知りたい情報があってそれを手に入れるために利用します。
この読者さんの悩みや問題は必ずしも苦しいことや辛いことだけではありません。例えばYouTubeでは動画や音楽を提供して、楽しさや感動をシェアしたり、利用者の空いた時間の手持ちぶたさを解消したりしています。
このように悩みや問題と聞くとネガティブなイメージを抱きがちですが、「楽しい情報が知りたい」「感動したい」「空いた時間を有意義に過ごしたい」などポジティブなことも読者さんの悩みや問題にあたります。
わたしたちサイト運営者の役割はサイトを通して読者さんの知りたい情報を提供して悩みを解決するということなのです。
読者さんにとって有益なサイトは多くの人に見てもらえる
サイトやブログを運営する人たちの中でよく言われることに、「記事を書いても読んでもらえない」という悩みがあります。
これはサイトの露出のさせ方がうまくいっていないという場合もありますが、読者さんにとって有益な内容になっているかということも大きな原因の一つだと言えます。
わたし自身、記事を書いても書いても読まれない経験をたくさんしてきましたし、その一方で、たくさんの読者さんに読んでもらってSNSでシェアしていただいた経験もしてきました。
この結果の大きな違いは、やはり読者さんの悩みを解決しているかどうかということでした。
記事を書いていく上で「読者さんの悩みを解消する」という意識はとても重要になります。このことをサイトで実現させるための具体的な行動が『キーワード選定』と『ターゲティング』なのです。
キーワード選定(実践)
ではここからは実際にキーワードを決めていきます。読者さんにあなたの記事を発見してもらうためのキーワード選定で重要なことは、読者さんが実際に検索しているキーワードを選ぶことです。
読者さんは、調べたいことをキーワードにしてGoogleの検索ボックスに入力します。もし、そのキーワードとは全く関係のないキーワードを使って記事を書いてしまうと、あなたの記事がどんなに読者さんにとって有益だったとしても読者さんに発見してもらうことは難しくなってしまいます。
読者さんが検索するキーワードを知る
キーワードを正しく選定するためには、読者さんが実際にどんなキーワードで検索をしているのかを知る必要があります。そのための一つの方法として、キーワードの月間検索数を調べる方法があります。
検索数の多いキーワードでGoogleの検索結果に表示させることができれば、その検索数に見合った読者さんにあなたのサイトを発見してもらうことができます。
さらにその中からあなたのサイトのファンになる読者さんが増えれば、あなたのサイトは定期的に読者さんが訪問してくれるサイトになります。この状態になるとアフィリエイトで収益を上げはじめることができるようになります。
キーワード検索数チェックツール(無料)
キーワードを検索するときに便利なのが、無料のキーワード検索チェックツールです。ネット上にはこのような無料ツールがたくさんありますので、ご自身にあったツールを使うのが一番良いと思います。
下に、わたしが実際に利用している無料チェックツールをご紹介していますので、もしよければ参考にしてみてください。
キーワード検索数チェックツール
具体的な数値を調べる場合はaramakijake.jpかりしりコンブがおすすめです。Googleキーワードプランナーは、正確性は高いのですがGoogle広告を出稿していないアカウントだと具体的な数値が表示されなくなっています。
たとえば、「10~100」「1000~1万」のように大まかな数値で表示されます。ただ、具体的な数値はわからなくてもそのキーワードの検索数が多いか少ないかを知ることはできますので、キーワード選定をするときの指標として使うことができます。
キーワードの見つけ方を解説
はじめはどのようにしてキーワードを見つけていけばいいのか迷うと思います。そんな時におすすめのキーワードを見つける方法ご紹介します。
ここからは分かりやすいように、先に紹介した無料ツールのなかのりしりコンブを使ってキーワードの見つけ方をお伝えしていきます。
まずは単体キーワードで検索する
まずはじめにりしりコンブを開いてください。
サイトに関連するキーワードを入力する
りしりコンブを開いたら、上部にある2つのタブのうち左側の「関連語・候補キーワード検索数予測ツール」を開いてください。次にキーワードと書かれたボックスが表示されるので、そこにあなたのサイトに関連するキーワードを入力してみてください。
たとえば「ブログ」と入力してみます。
画面が変わり「ブログ」というキーワードが入った複合キーワード*の一覧が表示されます。左から四番目の「月間検索予測数」という項目がキーワードのアクセス数の目安となる数値です。
実際にキーワードを調べてみると「ブログ」という一つのキーワードに対して、読者さんがどんな興味を持っているのかが見えてきますよね。
Notes
複合キーワードとは?
2語以上が組み合わさったキーワードのことです。
例)「ブログ ランキング」「ブログ 始め方」「ブログ アフィリエイト」...etc,
さらに、一覧に表示された複合キーワードをクリックすると、その複合キーワードを含んだ複合キーワード一覧が表示されます。今回は「ブログ ランキング」をクリックしてみました。
月間検索予測数が100〜1000のキーワードを選ぶ
どんなキーワードが検索されているのかを知ったら、その中から記事にするキーワードを選んでいきます。ここでのポイントは、月間検索予測数が100〜1000のキーワードを選ぶことです。
検索数の少ないキーワードはそれだけ読者さんの需要も少ないので、記事を書いたとしても読まれない可能性が高くなります。一方で、検索数が多いキーワードは難易度*が高く読者さんに発見してもらえる可能性が低くなります。
ですから、ここでの目安は月間検索予測数が100〜1000のキーワードを選ぶようにしてみてください。
Notes
キーワードには難易度がある!
難易度の高いキーワードは、アクセス数は多いが、たくさんの人がそのキーワードで記事を書いていて競合性が高く検索結果で表示させることも難しい。
ターゲティング
キーワードを決定したら、次はターゲティングをしていきます。ターゲティングとは、誰に向けて記事を書くのかを決定することです。ターゲティングは次のことを基準に考えてみてください。
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1性別例)女性
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2年齢例)33歳
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3職業例)会社員
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4所得例)240万円
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5世帯規模例)既婚
このようにターゲティングをしていくのですが、そのためにはまず選定したキーワードについて理解を深める必要があります。次の項でわたしが実際に行っているキーワードについての理解を深める方法をお伝えしますので、もしよければ参考にしてみてください。
キーワードから読者さんの悩みを知る
ここではわたしがいつも行っているターゲティングのやり方をお伝えします。その方法は、実際に選定したキーワードで検索してみることです。
検索すると、検索結果が表示されますが最低でも1ページ目に表示されている記事はすべて読むようにしています。
なぜなら、検索結果で上位表示されているページは、Googleから読者さんにとって有益なページだと認識されているページのため、その内容を読むことでキーワードに対する読者さんの年齢層や職業、悩みや解決したいことなどを発見することができるからです。
読んだ記事をもとに、どんな人がそのキーワードで検索しているのかをイメージし、先の項でお伝えした5つの項目を埋めていきターゲティングを完成させます。
選定したキーワードで実際に検索をしてみて、検索結果で上位表示されている記事からキーワードに対する読者像を把握する。
ペルソナ(読者像)を作成する
キーワードについて理解が深まったら、次は先にお伝えしている5つの項目(性別、年齢、職業、所得、世帯規模)に当てはめてペルソナ(読者像)を決めていきます。
ペルソナとは?
ペルソナは、ターゲティングの内容をより具体化した一人の架空読者のことです。記事を書く際には、ペルソナ(架空読者)に向けて情報を発信していきます。
ペルソナの例
今回のターゲティングの例をもとに作ると次のようになります。
ペルソナ(例)
「東京都在住33才既婚女性。コンクリートばかりの街並みの中で生活をするなかで自然をもっと大切にしなければという思いが芽生える。
自分の子どもにとっても健康的な社会を残してあげたいという強い思いから何か自分にできることを探しはじめている。
そんな中SDGsと出会い、日常の買い物の中からできることをやろうと決意する。しかし、地球環境にやさしい商品は少し値段が高く生活を考えるとなかなか一歩が踏み出せずにいる。
そんな時に"EthicaLife with the Earth"(当サイト)に出会う。」
もちろん、初めからうまくいくわけではありませんし、100%マッチしたペルソナを作ることはほとんど不可能です。ですから、初めのうちは難しく考えすぎず30%ほどの出来で構いませんのでどんどんペルソナを作って記事を書いていくことをおすすめします。
トライ&エラーを繰り返す中で精度はどんどん高まっていきますので、ペルソナを作って記事を書くことを繰り返し練習していきましょう。
ペルソナは、できる限り思い込みや先入観は入れないようにすることがポイントです。キーワードを調べる中で手に入れた情報を元にできる限り事実に沿って作っていきます。
まとめ
この記事では、キーワード選定からターゲティング、ペルソナ作成までお伝えしました。さっそくあなたのサイトに関連したキーワードでペルソナ作成までやってみてください。
ペルソナが完成したら、次は記事を書いていきます。記事の書き方については下の記事でお伝えしていますのでぜひ参考にしてみてください。